現れる「椅子取ジャック」
私の乗っている東武東上線でいつも見かける男がいる。
私は彼の名前をしらないが、「椅子取ジャック」と呼んでいる。
私のいつも乗っている車輌に「椅子取ジャック」は現れる。
午前7:31に必ず志木駅で乗車する。
「椅子取ジャック」の名前の由来はいついかなるときでもシートに座るところから来ている。
しかし、椅子の取り方は強引だけで美徳に全然かけるのである。
志木駅から乗車した「椅子取ジャック」はまず、満員の間をかき分け、どんなに狭くてもつり革の後ろにポジショニングをする。そして、次のターニングポイントは北朝霞駅。
勿論、これから降りようとしている人をチェックするのは当たり前で、「椅子取ジャック」はその時点で体を強引につり革の人よりも前に入れてくるのである。これは、かなり迷惑なのだが周囲に絶大なアピール力があり、「彼は座りたいんだ」という心情にさせてしまう。
北朝霞でできなければ次のターニングポイントの和光市駅で同じことを行う。
「椅子取ジャック」だけの行動を見ていると、かなり面白い。
座ってから変な行動してなかったかな?という廻りの目を一旦気にして一度廻りを見渡し、それから目を閉じて熟睡タイムなのである。
が、十分変な行動なのである。
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